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バリ島の女性グループ、土砂崩れ災害の避難民に支援物資

支援物資を受け取ったキンタマーニ地区の被災者ら

支援物資を受け取ったキンタマーニ地区の被災者ら

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 豪雨が続き、土砂崩れなどの災害に見舞われたバリ島キンタマーニ地区の134戸の住民へ、バリ島在住の女性グループが支援物資を届けた。

「Ibu Peduli」のメンバーら

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 物資を贈ったのはバリ島在住の女性、ララさんを中心に結成された女性グループ「Ibu Peduli」。1999年にバリ島ではティモールからの4300人の災害避難民を「バリ島出身者でも長年ティモールで生活してきた人をバリ島住民として受け入れることはできない」として、バリ政府が救助支援を拒否する事態が起きた。その出来事をきっかけにララさんと友人らが集まり、食料提供などの支援活動を始めた。以来、バリ島で緊急事態が発生する度に、同グループは自主的な支援を展開している。

 2002年にバリ島南部の繁華街で発生した爆弾テロ事件の際にも同グループは国立病院内に拠点を置き、訪れてくるボランティアに適切な指示を出すなどして活躍。事件後、観光客が途絶えたバリ島の空港で「Peace in Bali」とプリントしたTシャツを無料配布した。

 同日、キンタマーニ地区で起こった土砂崩れで避難している134戸全ての世帯に平等に行き渡るよう、135のプラスチックのバケツに米、砂糖、調味料などの食品を詰め合わせ届けた。

 支援活動を始めて今年で18年を迎えるララさん。「私たちは見返りを求めない、団体登録もしていない。規約も会費もない。バリを愛する心、バリが平和であるようにと祈る心、ただそれだけの思いでこれからも活動を続ける」と話す。

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