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バリ島クルンクンで製法を守り続けるグラメラ作りの日本人、繁忙期迎える

火から下ろし型に入れる前の調整

火から下ろし型に入れる前の調整

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 バリ島、グラメラの産地クルンクン県ダワン郡べサン村に住む日本人のYukoさんが10月のこの時期、繁忙期を迎えている。

型に入れたグラメラを冷ます

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 Yukoさんがこの村に住んで約20年。2005年、義母より引き継ぎグラメラ(ヤシ砂糖)作りをしている。作ったグラメラは近くのクルンクン市場で販売しているという。

 だが、年々グラメラが作りづらくなっているという。グラメラとはココナツの花の実(ダングル)に切り目を付け、そこから出る液(トウアッ)を溜め、それを煮詰めてできるのがヤシ砂糖。

 トウアッを採取する人が居ないとグラメラは作れない。この村でもヤシの木に登る人が高齢になっており、若者たちが後を継がない状態になっている。

 「グラメラ作りに最も適しているのは涼しい乾季に作るのがおいしく良質なグラメラができる。この時期は3日に1回の割合で作っている。現在最終の乾季シーズンのため、生産に忙しい。伝統のグラメラ作りをこれからも守りながら続けていきたい」とYukoさんは話す。

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